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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第7章 ☆Story25☆ 収束


『班田……』

「……。」

『なぜお前は、その力を暴力にだけに使う?』

「暴力だけに?暴力以外に、何があるってんだ。
俺は今まで数々の奴らを支配してきた。この力でな……」

『お前に、守りたいものはないのか……』

「あ?
んなもんあるわけねぇだろ……てめぇは何が言いたい……」

『俺は、お前を変えたい。
これ以上、暴力で誰も傷つけて欲しくない。』

「……。」

『なぜお前は、かつて親友だった三船にここまで執着する?
親友を、心の底から祝福しようとは思わなかったのか?

三船は、自分で自分の夢を見つけた……。

確かにお前からしたら面白くないのかもしれない……けど、
夢っていうのは、とても大事なものなんだ。
夢は、そう簡単に見つけられて叶うものじゃない。

そんな三船を、苦しめる必要があったのか?』


「親友……?
笑わせんな!アイツは親友でも何でもない。
ただの裏切り者だ……

裏切り者には罰を与える……それが俺の流儀だ!!」


『……お前は、寂しかったんだな。
かつて一緒にいた仲間が突然、いなくなって……』

「っるっせぇ!!!黙りやがれ!!」_ゴゴゴゴゴゴ!


班田は再びパンダの覇気を出現させた。


『……やはりお前には、課外授業が必要なようだな。』

「さっきからゴタゴタぅるせぇぇ!!」

















『さぁ……課外授業を始めよう。』













「はぁ!!死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


_ズシンズシン!!


班田はでかく重い体をズシンズシンと動かし
仮面ティーチャーに向かっていく。
班田が足をつく度に倉庫はギシギシと揺れた。
仮面ティーチャーの前に来た班田はパンチを喰らわそうと拳を向けた。


「はあぁぁ!!」

_ガシッ!『……。』

「っ!!」


仮面ティーチャーはあっさりと班田の拳を片手で掴んだ。


『さすがはかつて悪のカリスマと言われた三船と組んでいただけある。
パンチの威力も凄まじい。

これくらいの力があれば、極道でも支配できるだろう……だが……』


「っ……死ねぇぇぇぇ!!!」


班田はもう片方の拳で仮面ティーチャーに殴りかかるが…


_ガシッ!『人の心は何ひとつ動かせない……!』

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