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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


「私と三船さんは、
もう他人同士ですから……。」

「っ……」


ゆりの特に気にしていないような表情や言葉は
涼介に衝撃を与えた。そして目の前の信号が青に変わると車を発進させ
前方を見ながら口を開き始めた。


「っねぇゆりちゃん……本気で言ってるの?
三船くんが他人だって……」

「もちろん、三船さんには感謝しています。
三船さんがいなかったら私、
追っかけファンの人たちに何されるか分かりませんでしたから……
その件については感謝していますよ。でも……三船さんはもう、

彼氏でも友人でもありません。
ただの、私を助けてくれた "恩人" です。」

「っそんな言い方……!っ本当にそう思っているの?
俺にはとても、信じられないよ……」

「私は元の藤ヶ谷ゆりに戻りたいだけですよ、涼介さん。」

「っ……」

「……涼介さん、」

「っ……なんだい……」

「片桐社長が話していたモデルーキー、復活させるんですか?」

「美澤社長も番組復活自体は乗り気だよ。
うちの事務所からもゆりちゃん以外の子を何人かレギュラーに
させるつもりみたいだけど、」

「……宙さんは、私との共演を望んでいるんですよね?」

「っ!?
っゆりちゃん?君は一体何言って……」

「私……宙さんと出ても大丈夫ですよ?
それにモデルーキーってママも出ていた番組じゃないですか。
ママと同じ番組に出れるなら出たいです。」

「っ……それは駄目だ……」


涼介は苦虫を噛み潰したような表情で答えた。


「っ何でですか?
私と宙さんがSEXしたからですか……?」

「っそれも勿論あるけど、ゆりちゃんを今の状態のままに
しておくわけにはいかないんだよ……その為にはまず、
宙くんと距離を置かないといけない……」

「私がおかしいみたいじゃないですか笑
私と宙さんが共演しちゃいけない理由って、それだけなんですか?」

「っゆりちゃんが三船くんと別れようとするだなんて
俺もそうだけど社長だって信じられないんだよ……
ゆりちゃん、
お願いだから本当の気持ちを教えてよ……」


涼介は苦い表情を見せながらゆりに問いかけた……。
今の言葉が到底ゆりから発せられた言葉とは思えなかった……。
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