• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


剛太との会話を終え図書室を出たゆり、
ゆりは涼介の元に向かう前に教室に戻り一通り荷物をまとめ
学校の裏側へ足を進めた。
出入り口のいつもの場所には涼介が立っていた。

「ゆりちゃん学校お疲れ様、今日は写真集の撮影よろしくね。」

「はい、よろしくお願いします。」


ゆりはいつものように涼介の車に乗り撮影現場に向かった。
そして移動中、涼介は宙の一件から共演NGになったことや
栄吉からの謝罪の言葉があったと言うことをゆりに伝えた。


「昨日ね、社長に報告したんだ。
ゆりちゃんと宙くんのこと……」

「社長、やっぱり怒ってますよね……」

「怒ってはいないよ、たださすがの社長も動揺は隠せていなかったよ。
それに……片桐社長も会談に来ていたんだ。」

「っ……何で……」

「まあ宙くんの売り込みだよ。
ゆりちゃんのママの時みたいに空くんにビビッときたみたいでね。
それで今Annieで推すモデルの一人ってわけ。」

「っ宙さんが……」

「片桐社長は、宙くんを主体に
"モデルーキー" を復活させたいらしくてね。それでうちの事務所にも
千鶴ちゃんみたいにモデル活動に力入れてる子もいるでしょ?
それでうちのアーティストとも共演させたいという話だったんだ……」

「っ……宙さん、そんなに期待されているんですね……」

「みたいだね……それで、宙くんはゆりちゃんが好きでしょ?
宙くんはゆりちゃんとの共演を望んでいてね……」

「っ!」
(それが実現するなら、
組織の情報がもっと手に入りやすくなるかもしれない……)


ゆりは事件解決が大きく進むかもしれないと瞳を輝かせた。
だが涼介の口から出た言葉は当然のことであり今のゆりにとっては
信じられない言葉だった……。


「でも、俺の方からそれは断ったんだ。昨日の一件があった以上、
ゆりちゃんと宙くんを一緒にはできない。
共演NGという形を取らせてもらったよ……」
/ 1590ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp