第2章 おしおきの話
「…ぃ、たぁ…」
なんの構えもなかったからか、背中に激痛が走る。
首を押さえていた手は、リヴァイの片手に両腕ともまとめあげられ、壁に押し付けられる。
少し屈辱的な格好になったノンは必死に逃げようと試みたが、ぐっ、とあり得ない強さで腕を掴まれているため、身動きひとつ満足に出来ない。
「…は、離して、よ…」
「……言え」
鋭く、射抜かれるような眼光にノンはたじろいた。
_______________言えない、
言えるわけがない。
ノンはぱっ、と目を剃らし、唇を噛み締めた。
「………そうか…」
意外な言葉を発せられたノンは不思議に思ってリヴァイを見る。
しかし見ることは叶わず、ノンは乱暴に顎を掴まれ、唇を奪われた。