第2章 おしおきの話
リヴァイは一度抜けそうになるところまでそれを抜き、もう一度一気に貫く。
「…ぅあっ!あ、ぁあ…」
「…気持ちいいか」
お互いの乱れる呼吸の中、余裕のないリヴァイの声はノンをよりいっそう興奮させた。
「…あ、ぁっ!き、もち、いっ…」
その声を聞いたリヴァイはさらに律動を速め、ノンのイイところを何度も突いた。
その度に聞こえる水音は卑猥なもので二人の気持ちを昂らせ、止まらなくする。
リヴァイはノンにキスをした。
舌を絡め、吸う。
何度も何度も角度を変え、深く、深く。
そしてその舌は首に移り、印をつける。それはなんとも、自分のモノという証のように濃い。
わざとシャツで隠せないところにつける。
それはリヴァイの独占欲が形になったものだった。
「…おい、…お前が好きなやつは誰だ…?」
「…えっ、あっ!あ、ぁあ、」
「…言え」
「…り、リ、ヴァ…り、うぁ、リヴァイっ…ぅあっ!ひっ…」
「…いい子だ」
ふっ、と頬を緩めたかと思った瞬間、リヴァイは一気に動きを激しくした。
そして苦しそうに震えると、ノンは下腹部に温かなモノを感じた。
生々しい吐息が部屋を支配する。
リヴァイは自身を抜き、ボフッとノンの横に倒れるようにして横たわると、ノンの額に小さな口づけをする。
そしてノンを強く抱き締めながら耳元で囁く。
「…他のヤツを好きになるなよ」
ノンは腕に込められる力が強くなるのを感じた時、初めて愛しいという感情を抱いた。
リヴァイに腕をまわし、答えるように抱きしめる。
「…私はどこにも行かないよ?一生リヴァイの虜だもん」
そう囁けば、リヴァイは少し目を見開き、そしてまた意地悪い笑みをこぼす。
「…後悔すんなよ」
「絶対しないよ!だって私、すっごいリヴァイのこと大好きだもん!」
「…恥ずかしいヤツだな、てめえは」
言葉はとげとげしいが、声色はものすごく穏やかなものだった。
「…リヴァイだって、私がエレンと仲良くしてたから妬いてたクセに!」
「…あ?…んなわけねぇだろ」
「うっそだあ!だって、めっちゃ機嫌悪かったじゃあん!」
「……うるせぇ、」
「ははっ、リヴァイかっわい!」
「…うぜえ」
ハァと大きな溜め息をついたリヴァイはノンをより強く抱き締める。
「…なによ」
ノンは終始ニヤニヤしたままだ。
リヴァイはその表情を見て、不機嫌そうに眉間にシワを寄せる。
そして口を開く。