第8章 復讐

『一緒に帰ろう』


あんなに酷いことしたのに。
たぶんたくさん、華を傷付けたのに。
それでも華は。


『はい』


って。
笑いかけてくれる。
守らなきゃ。
あの笑顔は絶対、守らなきゃいけない。
そう、決めたのに。
誓ったのに。
全然傷付けない、って。






だけど。





そんな誓いを口にする前に。
あっさりと神は僕たちを見放した。
1番最悪な形で。
彼女の心を抉ったんだ。