第2章 2
話が終わるとスティンガーはアジトの奥に歩いていった
「ふふ」
「なんですか?ベルモット」
「いいえ、大したことでは無いわ」
「気になるので言ってください」
「そう、なら
貴方、スティンガーに嫌われているのね」
「!…えぇそうですよ。
こちらとしては仲良くしたいのですがね」
「かなり厳しいわよ」
「どうしてです?」
「子供は素直だから大人の悪いところが分かってしまうのよ
それに、あの子は小さい時から組織にいるから嫌でも大人の汚い取引を見続けているわ
だからどうしても新しく出会った人には警戒心が働いちゃうのよ」
「なるほど…
小さい時と言うと何歳からですか?
というか彼女今何歳ですか?」
「あら、歳まで知らなかったのね
てっきりジンが話してると思ってたわ」
「いいえ、全く
彼は何も教えくれませんでしたよ」