第8章 〝仇〟(※裏有)
「……大丈夫だから…続けて…」
苦しげに息を吐きながら、私は自分から彼の唇へとキスをした。私の身体は燃えるように熱く、震えていた。
「…少しだけ、我慢しろよ…」
消ちゃんは腰を揺らし、少しずつ私の奥を突き上げる。クチュクチュと水音が耳に入るけど、彼は構わず腰を進め、何度も突き上げる。その度奥深くに感じる猛りが体中を突き刺すような感覚に襲われる。
「あんっ...!あんっ!...ひゃぁっ...あっ...んっ、や...!」
「っ...!」
「やっ...!ああっ...はっ...っぁ」
消ちゃんが動くたびに私の体が揺れ、初めて快楽に身をゆだねた私の姿が消ちゃんの目に艶めかしく映っていた。そして消ちゃんは、思いのままに突き上げる速度を速めた。
「……はぁ…んっ…!」
何度も何度も、激しく律動されて、私はいつしか痛みも忘れ、押し寄せる快楽の波に飲み込まれていった。
「…あ…っ……消太…っ…」
身体を震わせて喘ぎながら、私は消ちゃんの首に縋り付く。さらに彼は私の首筋に舌を這わせ、薄紅色の痕を残しながら囁いた。
「―――――さくら……好きだ…」
「…っあ……んぅっ!!」
「出すぞ...!」
「あんっ...!やっ...あ、ひゃっ...ああぁぁぁっっ...!!!」
消ちゃんの苦しそうな掠れた声と同時に私の中に大量の精が放たれ、2人同時に絶頂を迎えた。
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―――――翌朝。
私は、消ちゃんの逞しい腕の中で目を覚ました。昨夜の激しい情事の後、疲れきってしまったのか、いつの間にか眠ってしまったらしい。徐々に頭が覚醒してきた私は、裸のまま眠っていたことに気付き、慌てて近くに脱ぎ捨てられていたパジャマを着た。
「――ん……何だ…?さくら…起きたのか…。」