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【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第7章 熾烈を極めし、雄英体育祭


「優勝…おめでとう、勝己くん!」

「おう…仇、取ったぜ…」

勝己くんは、恥ずかしそうに私から目を逸らして顔を赤らめながら言った。勝利の証…彼の腕は痛々しく包帯が巻かれているけれど、私は素直に嬉しかった。

「ありがとう…かっちゃん…」

「…っ!」

腕に触れると、勝己くんの肩が跳ねた。

「あ!ごめん、痛かっ…!?」

そう言いかけたとき、私の頭を勝己くんのゴツゴツとした手がワシャワシャと撫でた。案の定髪はボサボサになり、私は何が起きたのか分からないまま手ぐしで髪を直す。

「あんがとよ…お前の声、しっかり聞こえてた」

「かっちゃん…」

「けど、その呼び方はやめろ!」

「…ぷっ…ふふっ…」

「何がおかしいんだよ!」

「あはは…ごめん…っ…!!!なんか急にツボにハマっちゃって!」

「ふざけんなよさくらてめぇ…!!!」





*******





こうして、熾烈を極めた雄英体育祭は優勝が勝己くん、準優勝が妖崎さん、3位が常闇くん、飯田くんで幕を下ろした。けれど、飯田くんは表彰式に出てこなかった。デクくんから聞いた話によると、飯田くんのお兄さんのターボヒーロー インゲニウムがヴィランにやられて病院に搬送されたらしい。大会の最後は、オールマイト先生の言葉で締めくくられ、私たち雄英1年は教室へ戻った。


「おつかれっつうことで、明日明後日は休校だ。プロから指名等をこっちでまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んでおけ」



それぞれがドキドキしながら休みを満喫し、気持ちを改めて勉学に励むその裏で、蠢いていた黒い影がついに動き出した。そしてその影こそ、インゲニウムを襲った犯人。















名を…ーー…“ヒーロー殺し ステイン”……



















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