第1章 始まりの章
夕方になり絢迦は桶にお湯をはり
寝ている禰豆子の元へゆくと
タオルをしっかりしぼると
ゆっくり優しく身体を拭いてあげる
『禰豆子ちゃんの髪はとても
綺麗ね。物凄くサラサラだねぇ~』
絢迦は声をかけながら
禰豆子の髪の毛も洗っていく
そして流そうとしていた時…
「うぅ〜??」
綺麗なピンク色の瞳とぶつかりあう
『ね、禰豆子ちゃん!?』
あまりの動揺に大きな声で叫べば
鱗滝がすぐやってくる
「どうした!?絢迦!」
「あ〜ぅ〜?」
鱗滝の見たものは寝ている筈の禰豆子が
目をあけており、絢迦は桶がひっくり
かえったのか全身ずぶ濡れだ
「おぉー禰豆子!!
やっと目を覚ましたかっ!!」
まだ寝ぼけ眼の禰豆子は
コクコクと首を振り
辺りを見渡すと途端に顔を顰める
「炭治郎は鬼殺隊にはいるべく
最終選抜に挑みに行ったぞ!」
鱗滝が説明すると納得したように
頷き絢迦の顔をジッと見ている
『初めまして!私は霄伽絢迦です
よろしくね、禰豆子ちゃん!』
笑顔で言えば禰豆子は抱きついて
顔をグリグリと絢迦の胸に押し当てる
「禰豆子には人間は味方とゆう
暗示をかけたから、お前を家族の誰かと
思って甘えているのかもしれんのぅ」
『そんな…。よしっ、禰豆子ちゃんは
いい子だねぇ〜‼︎』
絢迦は禰豆子の頭を
クシャクシャと撫でてやり
思いきり甘えさせてあげるのだった。