第2章 山村での出来事
絢迦side
鎹鴉に連れられついた先は
山の中にあるとある村
『ここが問題の村ですね…』
辺りを見渡すがこれといって
変わった事は見受けられず戸惑う
『本当に鬼がいるのかしら?
鬼の匂いを感じない…』
とりあえずと、宿屋に泊まり
そこの女将さんに話しを聞いてみる
『あのー、最近この辺りで
行方不明になっている方がいると
聞いたのですが…何か知っていますか?』
「あぁー、居なくなってるのは
身寄りのない子達だからあんまり
おおやけになってないのかねぇ」
女将さんはため息をつきながら
教えてくれたが何か様子がおかしい
『あの…差し出がましいのですが
その子たちがいなくなった場所を
教えていただきますか?』
「なんでそんな事聞くんだい?」
空気が変わるのがわかったが
あえて強くでる
『お願いします!!』
「ふんっ、この村の外れにある
古い寺でだよ!」
吐き捨てる様に言うと
部屋を出て行ってしまった
『あっ、しまった。もう少し
聞きたかったんだけどなぁ…』
あまり情報を得られなかったが
消えた場所を知れただけ良かったと
思うことにした。