第27章 Feel! 〈天晶 瑠璃〉£
『わ…わたしっ…またっ…!ああっ…んぅ…!』
「俺も…だから…一緒に…イこいうか…?」
『うんっ…あぅっ…もぉ…イク…からぁっ…!』
漏れてくるのは、何時もの自分とは違う甘い声。痛かった筈なのに、与えられる刺激全てが今や快感に変わっていた。
『ヒロトっ…くんっ…も、いっしょ…に…いこ?』
「可愛すぎ」
『あっ…やぁんっ…!はや…い…もっ…あっ…あああああああっ…!』
「俺も…くっ…」
その瞬間に、コンドーム越しに暖かいものを感じた。
『はぁ…はぁ…あ、あったかい…』
「どう…?気持ち…良かった…?」
『うん、ありがと…ヒロト君…』
ありがとうの意味も込めてキスをした。すると、みるみるヒロト君の顔が赤くなっていく。
『あのね…ヒロト君。…大好き』
「俺も、大好きだよ。瑠璃」
額をくっつけて笑い合った。何て幸せな時間なんだろう。初めて身体が繋がって、確かに痛みも感じたけど、それに勝る快感と達成感があった。
『何だか…えっちぃね』
「そりゃあ、えっちぃ事したからね」
『ヒロト君…今日呼んだのって、エッチしたかったから?』
「さあ、どうだろうね」
絶対そうだ。えっちぃ事したいなら素直に言えば良いものを。
『あと半年かぁ…』
「何が?」
『あと半年でクラス解体だなぁって思って。クラス解体したらヒロト君と一緒のクラスじゃなくなっちゃうかもしれないから』
「その時は俺が会いに行くから。心配しなくて良いよ」
『でも、なんか恥ずかしいね。皆の前で瑠璃って呼ばれるの』
実は、ヒロト君に名前で呼ばれるのには未だに慣れてなくて、皆の前とかで呼ばれると恥ずかしいと思ってしまう。
「まだ慣れないんだ?」
『だって、ヒロト君の声好きなんだもん』
「嬉しい事言ってくれてありがとう」
『…というかさ、私そろそろ服着たい…寒い…』
「そうだった、ごめん」
と言いつつ、着替えを見つめてくるあたり、変態だと思って良いのかな?
『あんまり…見ないで…』
「そう言われると見たくなるよね」
『変態』
「だって、さっき瑠璃のは全部見たから」
『それとこれとは別だよ…』
服を着たら、結構良い時間になってたから、そろそろ帰る事にした。丁度お日さま園の子はお昼寝中だ。
「今日は来てくれてありがとう」
『ううん。凄く楽しかった。また明日学校でね』
「ああ」
別れ際にキスをして家に帰った。