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GSG-9【リヴァイ 進撃の巨人】

第4章 訓練初日


机の上にある時計が目に入り、時間を確認する。
5時か…。今から自室に戻ってシャワーを浴びる時間は充分にある。

壁にかかっているスーツをとって、身に付けていく。リヴァイ兵長が目の前にいるが、こっちは見てないし、変に気にしてしまったら負けだと思って淡々とこなす。


「リヴァイ兵長、スーツも、介抱もありがとうございました。まだ時間もあるので、自室に戻って出社の準備をしてきます」


「あぁ。」


着替え終わってリヴァイ兵長に、頭を下げるとドアを開けて退室した。

廊下を歩きながら、勝手に脳内で再生されるのは先ほどのリヴァイ兵長の肉体美。思い出しながら心拍数があがっているのが自分でもわかるが、きっと男性の経験値が低いからだろうと思い込んで、振り切るように自室までの道のりを急いだ。


ーーーーーー

リラが出て行って、一つため息をつく。

昨日は、リラの涙を見て安心させる為にこの手に抱きしめたまま眠りに落ちたが、安心できたのは自分の方かもしれない。
普段の睡眠時間は平均2〜3時間で眠りも浅いが、昨日は5時間も寝てしまった。しかも一度も起きずに。


性欲処理で女を呼ぶ際も、行為が終わればそのまま部屋から出し、ピロートークはもちろん一緒に誰かと寝るなんて事はあり得なかった。

人肌が恋しいなんて今まで思った事も無い自分が、つい数時間前まで抱きしめていた感覚に充実感を抱いている。


「ガキは体温がたけぇしな。」


充実感の理由をそう思い込んで、思考を振り切る為にシャツに腕を通した。
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