第71章 クマ再び
急いでオークションハウスから出ると、既に船長3人が外にいた海兵をほぼ全滅させていた。ルフィと引けを取らないんだろうな、あの二人も…どんな悪魔の実を食べてるんだろう。
「おいおいイキナリこれかよ………!!」
「あの二人も当然の様に能力者か!!」
「スン!!…スンゴーーーー!!目を疑いますね!!私!!目!!ないんですけどーーー!!!」
何とか海軍大将が来る前にここから逃げ出したいところ。だって次に青キジに会っちゃったら私、絶対に捕まる自信しかないから。でも、ここにいるのが私達だけじゃなくてよかった。ルフィの他に最悪の世代がいてくれることの頼もしさよ。別に頼るわけじゃなくて、いざとなったら盾に…
「逃げる気だ、ナメられるな小僧共に!!!援軍もまだ来る!!!裏口より人質3名の身柄を確保!!迫撃砲は能力者以外を狙え!!!銃撃隊後列へ!!!全兵一斉攻撃を開始する!!!海賊共を討ち取れ~~~っ!!!」
「「「「「ウオオオオオオ~っ!!!」」」」」
最初にいっぱい海兵を倒してくれたからといって、数はそんなに減ってないようだ。数が多すぎるから、人に任せっぱなしってわけにも行かなそう。どうにかして脱出口を…と周りを見渡したところ、少し離れたところで大きくこっちに手を降ってる人が見えた。いやあれは…デュバルだ。どうやら脱出口を見つけてくれたそう。しかし大きなジェスチャー、大きな声を出したおかげで海軍に見つかってしまった。
「貴様ら!!!海賊の仲間か!!!」
「ギャ~~~!!オ…!!!オラ違うよォーー!!海賊ではねェぬらべっちゃ!!!」
全く世話の焼ける…私は氷で滑ってデュバルのところへ走り、水の衝撃波を海軍にお見舞いさせる。
「怪我ない?」
「お…おお~恐かったぬらァ~~!!」
「ヘッド!!『海軍本部』には殺されかけたってトラウマがあるのに!!我慢してたんすね!!なんて立派な!!!」
「う…うるせェ!!!トラウマだの何だの言ってる時かァ!!!人生の恩人若旦那達のピンチを救うんだ!!!」
うん、そういうところは結構いいと思うよ。それにしても、あんなにサンジのことを恨んでたっていうのに…人生の恩人だなんて、よほど嬉しかったんだな…