第68章 ボスの素顔

「アホらしい…」

「もしかしてみんなはっちんとお友達だったの！？」

「友達じゃねェよ！！！」

「！！？ナミちんっ！！」

「ごめんねケイミー。あんたの友達がまさかあいつだとは思わなかったから。」

「そんな…じゃあ救出は手伝って貰えないのね………！？」

ナミもみんなももう船を引き戻す準備をし始めた。ケイミーには本当に悪いけど、私達にとってははっちんはどうしても敵にしか見えないのよ。

「はっちん………！！」

「ニュ〜〜！！ケイミー！！それでいいんだ！！そのまま帰れ！！これは罠だぞ！！」

「やだよ！！私！！助けるよ！！はっちんは私達をいつも助けてくれるじゃない！！パッパグ！！」

「おおよ！！けっ！！コイツらこんな薄情な奴らだとは思わなかったぜ！！バ〜〜カおめェら！！」

「うっせーー！！！」

しょうがないでしょうよ。じゃあ私達が今信じてやまないハチの、ナミが受けた仕打ちを話したら同情してくれんの？海賊なんだから、もうこれはどうしようもないのよ。ケイミーとパッパグはそのまま船を飛び降りた。

「はっちん！！見捨てないよっ！！」

「待ってろハチィ！！！」

「捕まえたぞケイミ〜。」

「きゃ〜〜！！」

「口程にもねェとはおめェらの事だァ！！！」

どうやら海に潜っていたらしいマクロ一味にケイミーとパッパグは捕まってしまった。本当に一瞬だったな…海に飛び込んで2秒くらいだったぞ。