第67章 人魚ケイミー
「…ちょっと待って、今の電伝虫の“はっちん”て男の声………なんか知ってる声の様な………………!!気のせいよね…そんなハズないか…」
うん、何となく私も聞き覚えがある声な気がするよ。タコの魚人であだ名ははっちん。ニュ〜って言ってる……聞き覚えというか、敵に見覚えがというか…
「ごめん!!ルフィちん、お礼のタコ焼きまた今度でいい!?私すぐに友達を助けに行かなきゃ!!」
「え〜〜!?」
「ちょっと待ってケイミー!首つっ込んで悪いんだけど、捕まった友達の救出なら私達も協力するから、あ、間違えた。コイツらが協力するから。」
「「お前は!?」」
「そのかわり、あんたは魚人島に行く方法を私達に教えてくれるっていうのはどお?」
「え!?いいの!?ナミちん。はっちんの救出手伝ってくれるの!?ルフィちん。」
「いいけど誰だ?はっちんて。」
「私が働いてるタコ焼き屋の店主!!世界一美味しいんだよ!!」
「そりゃあ一大事だ!!!野郎共!!!命にかえても“タコ焼き”を救出だ!!!」
「「「「おーーーっ!!!」」」
「タコ焼き屋、ね。屋。」
本当にタコ焼きのことにしか目がないんだから。まぁコイツらは満場一致でタコ焼き屋の店主じゃなくても手を貸すのだろうけど。
「OKだって!場所わかる?」
「えーと………」
「44番GR(グローブ)は諸島の最も東に位置する島だからよ、ちょうどここからシャボンディ諸島へ行くライン上にある様だな。諸島に着く5km手前だ、まず西へ進もう。後は魚達に聞きゃあわかるだろ。」
ここからはシャボンディ諸島っていう島が一番近いのか。よかった、とりあえずこの辺の地形に詳しい人達…人魚達?に出会えて。それにしても、魚達に聞くってなんだろう。