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異世界人の冒険

第66章 2人目の七武海


「墓場で会ったおっさんじゃねェか…!!」

「信じられん…太陽の下をまたこうして歩ける日が来るとは…ありがとう。………どうお礼をすればよいか…!!」

「スポイルじいさん!!」

「じじー!!」

「被害者の会名誉会長!!」

敬ってるのか敬ってないのか微妙なところだな…でもこの海賊達との接点は結構あるみたいだ。この人もまた影を取られた被害者だったんだろう。

「あんた達…!!礼が遅れたわね!!」

「おれ達も心底感謝してるぜ!!!色々と妙なチョッカイ出してすまなかったな!!」

「おめェらの暴れっぷりを見て、賭けるならこいつらだと勝手に希望をかけたんだ!!」

「ありがとうあんた達!!!スリラーバーク被害者の会一同……!!この恩は決して忘れないわ!!!」

「「「「ありがとうございました!!!」」」」

被害者の会一同?が私達に頭を下げてお礼を行った。私は影を取られてないし、ゾロ達みたいに天に登る心地…っていうのを経験してないから全然実感わかないけど…本当に嬉しかったんだなっていうのは伝わる。何もしてないけど、お礼を言われて悪い気はしない。海賊だけど。相手もか。

「お礼に私を嫁にあげる!!!」

「「「「「いらん。」」」」」

「即答はさすがに可哀想でしょ…」

女は見た目によらずって言うじゃん…それは男か。というか、求婚するほど魅力的な男がうちにいるのか…?あ、これも失礼なのか。

「………礼を言われてもな。ルフィが言ったよなおっさん。おれ達はこっちの都合で戦っただけで…お前らついでに助かっただけだ。」

「何言ってんのよーっ!!!せっかくお礼をしたいって人々にーーーっ!!」

凄い勢いでナミがゾロにビンタを食らわす。ナミはお礼として金銀財宝をせしめようとしてるだけだろ…まぁ貰えるもんは貰うけど。うち万年金欠だし。

「…そうだ私……!!…大変な事忘れてた………!!!」

「何だ。」

「どうしたの?」

「それが!!大変なの………!!」

ナミがさっきのテンションと打って変わって慌て始めた。その様子に疑問を持ち、ウソップとロビンが問いかける。その時には既に遅し…誰かの声が上から聞こえた。
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