第9章 VS道化のバギー
バギーがこっちを追いかけてくる。なにしてんのルフィは!!こっちはお宝を担いでて走ることしかできないのに!!
「はうっ!!」
そう思って走り出した矢先。バギーから潰れるような声が聞こえた。ルフィを見ると…あれ、下半身だけルフィのところにおいていってたのか…横からでも分かる。ルフィが蹴った場所は男の急所というところで。分からんけど、これは痛そう。
「うごおおお!!!お…おのののれ…ゴムゴム!!!よくもおれのかか…下半身を…!!」
「お前の相手はまだおれだ。」
「助かった…」
「おいっ!!その宝を置いてどっか行ってろ!!また追っかけられるぞ!!」
ルフィが叫ぶ。確かにこんな重い宝を持ってちゃ追いかけられるのはいやだ。だけどナミは
「宝を置いてですって!?いやよ!!何で私のお宝を置いていかなきゃいけないのよ!!」
「えっ、」
「…て!!てめぇの宝だぁ〜〜!?」
「あったり前でしょ!!海賊専門泥棒の私が、今海賊から宝を盗んだんだからこの宝は私のものだって言ってんの!!」
「あー、なるほど。」
「よくもまぁぬけぬけと…ガキ大将かよ…」
「たわけ!!おれの宝はおれのだ!!盗んじまえばてめぇのモンになるとでも思ってんのか!!?てめぇは一体どういう教育を受けてきたんだ!!」
バギーの言うことはごもっともだ。こればかりはバギーに賛成である。
「悪党が悪党に説教?持論のばかばかしさはお互い様でしょ?」
「何い!?」
「私は海賊に間違いを正される程、堕ちちゃいないつもりだけど。」
あ〜〜〜、あ〜〜、かっこいいし超可愛いんだけど、何で今この状況で煽るようなことを言うかなぁ??
「………覚悟はできてんだろうなナミ…!!バ〜ラ〜バ〜ラ〜フェスティバル!!!」
今までにないほどバギーは体をバラバラにした。これじゃあルフィがバギーをやっつけられないじゃないか!!