第64章 巨大なバケモノ
「しまった!!!ウソップ、なまえちゃーーーーーん!!!」
「……っ、ケホ、ウソップ…っ!!」
私だけ避けてしまった。隣にいたウソップはモロに当たってしまったことだろう。彼は無事だろうか…崩れたせいで煙が舞っていて見えない。
「ご無事ですっ!!!遅くなって申し訳ありません!!!大量に塩が必要かと思い!!集めていました!!!」
「「「「「ブルック!!!」」」」」
隣から風を切り、煙から出ていった黒いもの。それがブルックで、どうやら間一髪ウソップを救うことができたらしい。ブルックが通った煙を掻き分けて外に出ると、ウソップを抱えてるブルックが見えた。
「……助かった!!ありがとう。」
「ブルックお前っ…!!動けるのか!?」
「確かに…重症だった私!!体をひきずり厨房へ塩を探しに行きましたところ!!牛乳を発見しまして、おいしく戴きこの通り!!!」
「イヤどんだけカルシウム効いてんだ!!!」
「牛乳で骨折治りますよね!!!」
「ウソつけ!!!」
確かにブルックの手にはSALTと書かれた袋があった。これで塩問題は解決したが…普通そんなカルシウム取ったからって回復する?いや、確かに骨折にはカルシウムってのはよく言われるけど……まぁそこはあまり気にせんとこ。
「まァ…何にせよ間一髪大量の塩は手に入った。厨房への道は閉ざされたんだ。ブルックの塩が最後の希望!!」
「時間もねェ!!戦うんだ!!!朝が来る前に!!!」
「あの怪物の口に塩を放り込み、モリアをぶっ飛ばしゃ勝ちだ。」
「しかし乗り込む場所があるとは…仮にも人体だろうがよ……!!」
口から塩を入れる。少し気がかりなのが、塩をうまく入れられたとして中からモリアがちょっかい出さないか、ということだ。でも今から不安がってちゃしょうがない。今はやっぱりやるしかないのだ。