第64章 巨大なバケモノ
「恐竜が踏んでも1ミリも曲がらねェって、“硬さ”こそが黒刀の特性と聞く…せっかく手に入れたこの“大業物”『秋水』の力、試すにゃあ絶好の機会だ。」
「待てー!!ルフィがモリアを倒してくれるから!!!」
もうこうなったゾロを止める奴なんていない。ウソップの静止も虚しく、ゾロは新しい剣を心なしか嬉しそうに見ている。果たしてオーズを倒すことはできるのだろうか…
「さァ来い、おれが相手だ!!」
「わかった、うおおーーっ!!!」
オーズがゾロに攻撃を仕掛けた。おれが相手だ、と言った相手だけを素直に攻撃するところはさすがルフィと言ったところか。
「改めて比べると、先代『雪走』よりずいぶん重いな………黒刀『秋水』……!!」
「おい!!ゾロ、避けろーー!!!」
「この重みなら………」
「すげェ!!あのパンチ、力で逸らした!!!」
刀を眺めて分析していたゾロに、オーズの容赦ない殺人パンチが襲う。それを間一髪で刀で避けるゾロ。絶対重いパンチだというのに、刀も重いから折れないのか何なのか…
「三刀流“百八”……!!“煩悩鳳(ポンドほう)”!!!」
ゾロの飛ぶ斬撃、いつものより大きい気がする。いや、気のせいじゃない、ゾロも大きいと驚いていた。しかしオーズは素早い動きでそれを避ける。
「お前やるな、チビのくせに!!くらったらだいぶ斬れそうだ。」
「……!!他の二本の斬撃をのみ込んで一本に…!!だが斬り口に無駄な破壊が多すぎる。おれがまだ使いこなせてねェ証拠か…破壊力は数段増してるが…コイツも大人しい剣じゃなさそうだ。いいモンくれたな……剣豪リューマ………!!」
「こんにゃろ、踏み潰してやるーっ!!!」
オーズが私達に攻撃してくる。こんな巨体に踏みつぶされたら、ちょっとグロいけど内蔵飛び出ちゃうよ。