第63章 その名はオーズ
「『動物(ワイルド)ゾンビ』『びっくりゾンビ』『兵士(ソルジャー)ゾンビ』共は元々、“塩”を持たねェあいつらにさえ手も足も出なかったんだ。『将軍(ジェネラル)ゾンビ』共を向かわせろ!!!奴らなら塩など食わされず海賊達に勝てる!!!アブサロムは何をやってんだ!!!」
「それが、ただ今結婚式が始まろうという段で。えー…『将軍(ジェネラル)ゾンビ』達の大半は式に参列しておりまして…」
「何をやっとるんだバカ共め!!!」
「あ、そう言えば1時間後の披露宴ではぜひホグバック様のハラ踊りで盛り上げてもらいたいと。」
「そうだな。結婚式は一生残るメモリアル、ここはひとつ面白おかしく、踊っとる場合かァ!!!やめさせろそんな式など今すぐに!!!」
「私も一ゾンビでしから、アブサロム様に意見などムリでし。」
結婚式………?アブサロムって…もしかして、あの後ナミ達を追いかけていったけど、ナミは捕まってしまったってことだよね。ウソップとチョッパーはルフィ達が反撃に来てることから無事だって分かるけど…え、ナミの結婚式……止めないとダメじゃね?どうする…
「ホロホロホロホロ………あんな猛獣に頼る事ないよ。私のゴーストで弱らせれば、兵士(ソルジャー)ゾンビで充分奴らを捕らえられる。ゾンビの弱点を知られたくらいで動揺するな。全員ここへ捕まって来るから、むしろ残りの海賊の影を入れる“没人形(マリオ)”を用意してな!私は自分の部屋へ戻ってるよ。行くぞクマシー!」
「お…」
女の人が冷凍室から出た。今ならこの人とクマシーしかいないから抜けられるか…?いや、少し遠いが破壊音が聞こえてくる。きっとこっちへ来るだろう、だったらやっぱりむやみに飛び出すよりも仲間と確実に合流できる時がいい。