第60章 ようこそ、ゴースト島へ
「何より大切な仲間を連れ戻さなきゃな。サンジ!!海賊弁当ーーー!!!」
「仲間って…おれァ反対だからな!!!ガイコツなんか仲間にいたら怖くて夜も眠れねェよ!!!」
私もウソップに賛成だ。こればかりは怖い、以外の何ものでもない。もちろん島に上陸するなんて以ての外だ。
「お弁当受け取ったわよ。」
「ルフィ!!フランキー!!おめェらしっかりロビンちゃんを守るんだぞ。」
「未知の島の冒険ってのはぞくぞくするもんだな。」
「フランキーとロビンも行くの!?」
「好きなの。スリル♡」
確かに…オバケとか信じる信じないにしろ怖がりそうにないメンツではあるが。屋敷の中に入ったらもう二度と出れない、とかそういうの考えないのかな…
「よし!さてお前ら。これより小舟を使って島へ上陸するわけだが、おめェらにまだ見せてねェとっておきのものがあるんだ。『ソルジャードックシステム』“チャンネル2”だ!!!」
「“2”!?」
「このシステムのチャンネルは5つある!“0”が二つに、“1”、“2”、“3”、“4”!!各ドックより各種機能が発動するわけだ!!」
「“0”の外輪(パドル)と“1”、“3”はもう見せて貰ったけど、“2”と“4”はまだ空だってお前言ったろ。」
「うははは、とっておきなんでそう言った。上陸する気のねェ奴らは試し乗りしてみろ!!」
「望むところだ!!」
ビビリ3人組と、私は下へと降りていく。ここのソルジャードックシステム内は結構広くて、機械好きじゃなくてもわくわくする。そしてチャンネル2にある乗り物に乗り込む。4人乗りな為ちょうどよい。しかしこの小舟の船首…暗くて少し見えないが、見覚えがあるな…
「ソルジャードックシステム“チャンネル2”!!!出動!!買い出し船っ!!ミニメリー2号!!!4人乗り蒸気機関『外輪船(パドルシップ)』だ!!!」
「ギャ〜〜〜メ〜リ〜〜〜〜い!!!」
「うお〜〜〜!!ぺリ"〜〜!!」
船から出てすぐわかった。船首が…小さいが、メリーの形をしていたのだ。ウソップとチョッパーは泣いて喜んでいる。私もあの時見送ったメリーに乗れている、ということに驚きと感動で鳥肌が立っていた。