第59章 新しい仲間と船と
「おーーーーーーーーーーい!!!喜べ!!!おれだぞーーーー!!!チョッパー!!今日はいい天気だな!!釣りしようぜ!!!ってそれ所じゃねェよな!!アハハ、そういえば朗報があるぜ!!なんとおれが帰った暁には、副船長を交代してやってもいいぞ!!どうだ、なァなまえ!!オーーイ!!!オーーイ!!ルフィ!!!みんな!!!わかってるぞ!!嬉しくて泣いてんだろ!!そっちでよ。」
あの海岸で練習してたセリフを混ぜて言ってきた。今そういう普通の日常的な会話は必要ない。それに副船長なんて変わってあげないんだから。
「お前!!まさかあの時のあのジョーク信じてねェよな!?長ェ付き合いだもんな!!あんな事本気で言うわけねェよおれが!!!色々…言い合ったけどよ!!仲間だ!!多少の事は水に流してやるよ!!なァ、おい何とか言えよ!!!いい加減にしろお前ら!!!」
「ルフィ!!ウソップが呼んでるよ!!」
「聞こえねェ。」
「ゾロ!!」
「何も聞こえねェな!!」
「ウソつけ聞こえてるだろ!!?…なまえ!!!」
チョッパーがいくら知らせてもルフィとゾロは応答なし。焦ったチョッパーは私に縋りついてきた。2人共多分ウソップのことを無視したくてしてるわけじゃないと思う。
「チョッパー、覚えてる?私達がウソップを仲間に戻す時の条件。」
「………えっ、」
「ウソップの最初の言葉が謝罪であればよし。……ね、だから…ウソップを信じよう。」
聞こえないふりをしてるのは、ウソップの謝罪の言葉を待っているため。最初に反応する言葉が謝罪であるため。何も返事を返さないことは辛いけど、ルフィもゾロもウソップと、仲間全員でウォーターセブンを出航したいと考えている。横目で見たウソップは、何も返事をしない私達に脱力して膝をついていた。お願い、まだ諦めないで…その時、
「ごめーーーん!!!!意地はってごべーーーーーーん!!!おれが悪がったァーーー!!!今更みっともねェんだけども!!!おれ一味をやめるって言ったけど!!!アレ…!!!取り消すわけにはいかねェがなァー!!!ダメかなー!!!…頼むからよ、お前らと一緒にいさせてくれェ!!!もう一度…!!!おれを仲間に入れてくれェ!!!!」