第59章 新しい仲間と船と
「しまった!!見つかったぞ、海軍だ!!」
「………!!じいちゃん!!?」
『おいルフィ〜〜〜、聞こえとるかー!!こちらじいちゃんこちらじいちゃん。』
「おいじいちゃん!!何だよ!!おれ達の事ここでは捕まえねェっつってたじゃねェか!!」
『いやぁしかしまぁ色々あってな。すまんがやっぱり海のモクズとなれ!!』
「え〜〜〜〜〜っ!!?」
『お詫びと言っちゃあ何じゃが、わし一人でお前らの相手をしよう!!』
結局どっちにしろ追いつかれてしまった。ガープさん一人で相手って言っても…相手は海軍中将だぞ。それに素手でもあんなに強かったガープさんだ、私達が束になっても勝てるような相手じゃない。
「何する気だ!?」
「うおォっ!!!」
船すれすれで飛んできたそれは弾だった。それも大砲で飛んでくるはずの大きな弾を、まるで大砲で撃ったかのような、いやそれ以上の威力を出して投げてきた。
「す…素手で大砲撃った!!?」
「大砲よりよっぽど強く飛んで来たぞ。野球のボールじゃあるめェし!!!」
「仕方ないっ!!とにかく逃げるわよ!?新しい船が粉々にされちゃうわ!!!」
ガープさんの船には物凄い量の弾が用意されていた。あんなもの連続で投げられたら、さすがに私達もひとたまりもない。全力で逃げないと全滅してしまう。
「船は全速前進!!おれ達は砲弾を潰す!!」
「ああ。」
「きた!!!きたぞウソップが!!おいみんなー、ウソップが来たぞー!!」
ルフィとゾロとサンジが船の後方について戦闘態勢に入る。その時、ずっと外の様子を見てたチョッパーが叫んだ。やっとウソップが来たのか…でも今は…
「ウソップがきたぞ!!ルフィ!!ウソップがきた!!」
「船を守れー!!」
ガープさんの連続攻撃が始まった。みんなが砲弾を切ったり逸したりとにかく船が傷つかないように守るので必死だった。