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異世界人の冒険

第58章 再会


「魚人島か…複雑。」

「そうだなァ、お前の村の事があるからなー。」

「でもまァありゃ魚人っつっても“海賊”だろ。」

「魚人島は“偉大なる航路(グランドライン)”の名スポット!!世にも美しい人魚達が海上に弧を描き、魚達と共に戯れる夢の王国!!」

人魚ばっかだとは限らないし、ココロさんみたいな人もいっぱいいると思うけど…何て考えた時、サンジも思ったのかココロさんを見て、そして涙を流して悔しがった。

「いるよ!!ちゃんと若ェのが!!!」

何と失礼な。でも気持ちも分からないでもない。人魚は伝説の生き物で、若い女の人っていうイメージが強くて…やっぱりあえるのなら若い女の人がいいなと思う。

「ただし、“楽園”には簡単に辿り着けるもんじゃらいよ。」

「“海底”っていうのが気になるけど…」

「そこはまー行ってみりゃわかるよ。問題はそこじゃらいね。一面を見な、最近の新聞ら。」

海底の楽園って聞いたから、ロビンと一緒で海底にあることが問題なのかと思ったけど違うみたいだ。ポイ、と渡された新聞をナミが開く。

「…………何コレ…『今月もまた14隻…船が消えた』……?どういう事?」

「“魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)”。“楽園”へ到達する為に必ず通る事になる海域ら。その海では毎年100隻以上の船が消息不明になるんら…そして後々船から船員だけが消えちまった船が見つかったり…死者をのせて海をさ迷う“ゴースト船(シップ)”の目撃情報が後を立たない。」

「オバケ出んのかーー!!?コエ〜!!!」

「生きたガイコツに会えるのかーー!!?」

「お前どんなイメージだそれ。」

「会ったら呪われるとか…」

「やだ!!絶対遭いたくない!!見たくもないっ!!そんな気味悪い船っ!!その海、何が起きるの!?」

ゴースト船か…オバケとか幽霊とか基本的に無理なタイプな私は少し不安になる。ナミやチョッパーみたいにまだ出会ってもないのに震えて怖がるほどではないけど…でも普通に怖い。聞くのとか話すのは好きだけど、体験だけは絶対にしたくない。
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