第56章 終焉
「ぶはー!!危ながった、軍艦に殺されるかと思ったー!!」
「本当だよ!!お礼なら、ロビンに言ってよね。ロビンがいなかったら、ルフィを庇うこともできなかったんだから。」
「そうだな!!おい!!ロビン!!助かった、ありが…ムグ!!」
ロビンがいなかったら、正直ルフィの元へは行けなかった。もしかしたら軍艦に撃たれてたかもしれない。お礼を言おうとしたルフィ。しかし、ロビンがルフィの口を塞いだ。
「みんな!!ありがとう。」
「気にすんな!!ししし!!!」
その言葉だけでどれだけ私達が嬉しいことか。結局私は何の助けもできなかったけど、みんなははるばるウォーターセブンから追いかけてきたのだ。その言葉で全てが報われた感じするよね、助けてよかったって。
「んなくだらねェ事言うのはここ逃げ切ってからにしろよ!!」
「くだらねェとは何じゃマリモォーー!!!」
「うるせェ!!ここで死んだら元も子もねェだろ!!!」
「謝れオルァーーー!!ロビンちゃんにィーーー!!!」
「サンジ君、舵とって!!」
「アーーイ!!ナミさーーーん♡」
いつもの会話が聞けて私はとても嬉しい。ロビンもそれを見てクス、と笑った。私はこれがとても嬉しい。
「やっと笑った…ロビンはそれでいいんだよ。」
「えぇ…でも、それはあなたもよね?」
「えっ…」
私も?それってどういうことだろうか。なんとなく、ロビンの言いたいことも分かるけど。次はあなたの番ね、と言われてるみたいで嫌だ。私は別に、ルフィ達とこの通り楽しく海賊やってるんだからこれでいいと思ってるし…なんて考えてると、ロビンに倒されてたはずの長官の声が響いた。