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異世界人の冒険

第56章 終焉


「うわあああ!!!」

「お!!お前ら逃げるな、待て!!!」

「霧の向こうにーーー!!」

ためらいの橋にて、ロビンを解放し海軍と応戦している私とロビンとフランキー。しかし、時間もあまり立たない内に、海軍がみるみる逃げていく。

「軍艦の艦隊だ!!!バスターコールが始まるぞーーーっ!!!!」

軍艦が見えた、と思ったら一斉に砲撃が始まった。次々と建物が砲撃され、この調子じゃ火の海になるのも時間の問題だ。しかし横を軍艦が通ってくるの忘れてたで、現状ためらいの橋にいる私達に実害はない。

「……何てイカレた光景だ。ん?オイ…お前…!!」

「ハァ…ハァ………震えが止まらない…!!」

さっきまで海軍と戦っていたロビンが、膝をついて震え出した。ロビンはこのバスターコールを経験して生き残った唯一の人だ。この怖さはロビンにしか分からないだろう。

「ワハハハ!!おい!!見たか!?たった今あの軍艦で暴れてた麦わらが!!コッパ微塵だ!!ワハハ、ザマァ見ろ!!お前らの船長は死んだ!!!」

「オイオイ…海兵ごと撃ちやがった…!!」

橋の隣でルフィがルッチと戦ってるのが見えた。ルフィが移った軍艦が他の軍艦から攻撃されて炎を出して沈んでいってしまった。ルフィが今ので死んだ、なんてことは100%あり得ないんだけど…それよりも味方だというのに躊躇なく撃ったことに衝撃を受ける。

「これが!!おれが発動した“バスターコール”の力!!これが正義だ!!カティ・フラ厶!!!さァ!!ニコ・ロビンをこっちへ引き渡せ!!そうすれば、お前の罪を消してやってもいいぞ!!だいたいなぜお前がその女を守ってやる必要がある!!海賊でもあるめェし!!お前は!!お前ら凡人共を日々守ってやってる世界政府よりも!!そのオハラの血を引く物騒な女を信用するってのか!!?我々に逆らえばお前もトムと同じ様に死ナバス!!!」

フランキーを煽ったのが悪い。長官はフランキーにふっ飛ばされた。うん、すっきり。確かにフランキーは私達の仲間じゃないし、私達に関わらなければバスターコールという大変な状況から逃げ出せたかもしれない。でもそれしないでロビンを守ってくれてるのは、私達…いや、ルフィを信じてくれているからだ。
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