第54章 司法の塔
「ニコ・ロビンは頂いたァ!!!!」
「「よっしゃー!!!」」
離れていく列車に飛び乗り、何とか敵から離れることはできた。ウソップがロビンを無理やり消えて飛び乗ってきてくれたおかげで救出に成功したのだ。…ほぼ誘拐みたいな感じだったけど。
「やったァ!!ロビンを取り戻したぞ〜〜〜!!!」
「おっどろいたぜしかし。急にこんな逃走作戦に出るとは!!」
「煙幕なんてくだらなすぎて思いつきもしねェよ普通。」
「それが思いつくのがウソップのいいところ。」
とりあえずこっち側にいれば大丈夫…と思いたい。ここまで来たらどう敵が襲って来ようが意地でもロビンは守り抜かないと。ロビンの腕をぎゅっ、と抱きしめる。
「あんな恐ろしい奴ら、戦わずに目的が果たせるんならそれが一番だ…!!」
「だがそう簡単にいくかどうか…」
「ああ、車両が完全に離れるまで気ィ抜くな。その辺のザコとは違うんだ。」
そうフランキーが言った時、大きく車両が揺れた。何かに捕まってしまったような振動である。見ると、煙を上げている車両から茨のムチが車両に巻き付いてる。
「伝って来る気か!?ムチを切れ!!!」
「わかっ……!!!」
「「「「おわああああああ/きゃああああああ!!」」」」
引っ張られ、せっかく離れた車両が引き戻されてしまった。ムチを切ろうと車両のドアに近づいてたせいで落ちそうになった。
「何ちゅうパワーだ、」
「煙幕とはつまらねェマネを。」
「………やっぱ無理あったか。そげキング!!!ロビンちゃんを死守しろよ!!!」
「お…!!おう!!」
サンジが走ってCP9の方へ攻撃をしにいった。私とウソップでロビンを守ろう。CP9の方へ心の底から戻りたいって言うんなら全然帰るよ。でも違うじゃん、だから私達は全力で助けようとするんだ。