第52章 決闘
「当時このウォーターセブンで、海兵とその他役人に100人を超える重傷者を出した…その犯人がお前だ。“世界政府”にそれだけの事をした罪は重いが、その日の内に“海列車”の事故で死亡確認された為に罪は無効となっていた…改めて犯罪者としてお前をエニエス・ロビーへ連行しよう。そこでゆっくり答えてくれるといい……“プルトンの設計図”のありかについて……」
海列車に…ひかれた?それで生きてるってすごくない?それだけじゃなくて政府の人間100人重傷者出したって…本当に強いんだ…海賊みたい。
「ブルーノ。」
「ああ…ちょうどつながった………」
「ウチの長官にこの件の報告をしたら、彼はすぐにでもお前と話をしたいと言うんだ。」
「長官?」
「どうぞ長官。」
全身タイツ模様の電伝虫が出てくる。電伝虫って面白いよね、持ち主によって表情や見た目が変わっちゃうんだから。あれ、この話したっけ。
「うわあっち、あち熱っ!!コーヒーこぼしたっ!!あっちー!!!畜生ォ!!!こんなコーヒー!!」
………え、本当に長官?なんか凄くバカそうな声とリアクションしてるんだけど。電話繋がってるって理解してる?この人。
「そこにいるのか、カティ・フラム………!!久しぶりだ。まさかおめェがあれで生きていたとはな。信じられねェが…嬉しいニュースだ。」
「誰だおめェは。」
「この8年……キズが痛むたびにおれはぶつけ様のない怒りに苛まれて生きて来た。自分を傷つけた犯人が死んじまってたからさ。憶えてねェか!!?8年前、“CP5(サイファーポールナンバーファイブ)”で襲撃現行犯『T(トムズ)・ワーカーズ』を逮捕した男さ!!」
「!!!てめェまさかスパンダ!!」
「ムだっ!!!ワハハハ!!エニエス・ロビーでお前の到着を心待ちにしてるぞ。さァお前ら、その犯罪者をさっさとここへ連れて来い!!!」
「了解。」
電話も終わり、いよいよフランキーを連行しようと袋包みにする。フランキーは大怪我してるし、もう抵抗もできないだろう。