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異世界人の冒険

第52章 決闘


「聞こえてるのか!?渡せと言ってるんだカティ・フラム。」

「てめェらに渡すもんはねェよ!!!!」

そうハトの人に啖呵を切ったフランキーは、瞬時にハトの人にやられてしまった。早すぎて見えなかったが、多分顎を突っ張られたんだろう。その勢いで壁に吹っ飛んだ。

「……え!!?……!!!何が起きたんだ…!?何も見えなかった!!!速すぎて…!!!おい!!!お前!!!大丈夫か!!?」

「どうしたの?ルッチ。」

「何だ…この汚い部屋は。」

「製図室……?」

「設計図を隠すにはいい場所だ。探せ。」

フランキーが突き破った壁の奥にまだ部屋があったみたいで、ホコリを被った机などが現れた。隠し部屋か…

「……名札だ。“カティ・フラム”、“アイスバーグ”、“トム”。」

「………さわんじゃねェ…人の思い出に…土足で踏み込むもんじゃねェぞ…ここはおれ達の育った場所だ。造船会社トムズワーカーズ。倉庫はボロいが、世界一の造船技師が…ここにいた。」

「成程…このウス汚い倉庫は…かつての造船会社トムズワーカーズの……本社か。」

「造船会社………!?」

造船会社って…ガレーラ・カンパニーとはまた違うんだよね。ていうか、アイスバーグって名前があるならアイスバーグさんがまだ会社を設立する前の造船会社だろう。

「“トム”、“アイスバーグ”、“カティ・フラム”。3人で造船に勤しんだ思い出の場所というわけだな。それを“秘密基地”と呼ぶとは、ずいぶんかわいげのある事をするんだな。」

「黙れ………さっさとここから出ろ!!!」

「貰うべきものを貰ってからだ。“船大工”カティ・フラム…」

「設計図はここにはねェよ!!!」

船大工、そっか…解体屋って言ってたけど、元は船大工なのか。じゃないと造船会社に務めてないもんね。何てどうでもいいことを思う。ウソップはひたすらにハテナをうかべてる。
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