第49章 ウォーターセブン
「まず換金所へ行かねェか?」
「何で?造船所行こう!!」
「つってもお前、こんな黄金抱えて島をウロウロできねェよ。ヒヤヒヤするぜおれァ。」
確かに……ウソップの言うことも一理ある。私達は海賊だ。ルフィがかなり強いと言っても、このいくつかある黄金を全部守りきれるかと言ったら不安だ。
「金に換えても価値一緒じゃねェか。」
「そりゃそうだけど、このでかさは人目につくだろ!!悪い賊にでも会ったら、」
「賊はおれ達だって。」
「…………私はウソップに賛成!!これじゃ守りきれないかも…」
いつまでもこんな大荷物をゴロゴロと運んでいるわけにもいかない。自由に動くこともままならないからだ。
「うん…そうね…紙幣に換えれば私達でも持てるもんね。」
「……………ん?今の言い方お前、トゲがあるぞ?おれが持ってるとダメみたいじゃねェか。」
「ええ、落としたり失くしたりしそう。」
「するよ、ルフィだもんなァ。」
「お前ら何だ、おれを信用してねェのか!!」
「「うん。」」
「あははは!!」
2人して即答したことに私は大笑いである。戦闘面ではかなりの信頼を置けるルフィであるが、大事な物を預けることなどは1番頼りたくない相手であることは間違いない。