第49章 ウォーターセブン
「うおお〜っ!!!何だコリャ〜〜〜〜〜!!!でっっっけ〜〜〜〜噴水だ!!!」
「うは〜〜!!こりゃすげー、まさに産業都市!!」
「“海列車”も走るわけだ。」
「正面にあるのが駅ね。ブルー駅(ステーション)って書いてある。」
「ココロさん達が言ってた駅だね。」
「港はどこかしら……」
「町の方だろ。」
ウォーターセブンは水が溢れていた。町中に入っても家ばかりで、その家も下に水が通るように橋みたいになっている。水を上手く使っている町なんだな…
「おーい!!君達!!海賊が堂々と正面にいちゃマズイぞ。向こうの裏町へ回りなさい!!」
「…………はーーい!!ありがとう!!」
ちょっと町に入ったところで、釣りをしていた男性に声をかけられた。見るからに一般人だと思うんだけど…親切に教えてくれた。私達は親切な男性の言うとおりに裏町へと方向を変えた
「わーーっ!!すごいっ!!水上都市!?」
「すげー!!いいなここ、きれいな町だ。」
どんどんと街の真ん中にある噴水が大きく見えてきた。街中も海がある……中まで船で通れるのはありがたいな。
「町が…!!水浸し!!!家が海に沈んでるぞ!?」
「違うわ、元々沈んだ地盤に造られた町なのよ。家の下の礎を見て。」
「本当だ、柱だ!!」
「成程…それで“水の都”。」
「うほーー!!おい、早く船着けろ!!」
でもこんな町中に、船を停められそうな場所はない気がするんだけど。みんなもいつもの島と違う雰囲気のこの街に期待が高まってきてる。
「コラコラおめェら!!ここはダメだ海賊船は。何しに来た?略奪か?」
「いいや、船を修理したいんだ。」
「略奪って聞くかフツー…」
「それならこの先に岬がある。とりあえずそこに停めるといい。」
「………ああ、ありがとう。」
私達は声を掛けてくれた男の人の指示に従って、そのまま進んだ。ちょっと町から離れたところに岬を見つけた。上手く船を停めることができそうだ。
「ここがいい…」
「よし!帆をたため〜」
ゾロが帆をたたむため、ロープを引っ張った途端嫌な音がした。メキメキと、メインマストの真ん中から折れたのだ。