第49章 ウォーターセブン

「力くらべ！！？……ああ、だからあいつ逃げなかったのか。根性あるじゃねェか！！」

「困ってんのよこっちは！！何度か排障器も破壊されてるくらいで、あいつが出てくる度お客さんに大迷惑かけてるんだもん！！」

「そうだったのか…よーーし！おれあいつ食わねェ！！！頑張り屋はおれ食わねェ！！」

「始めからそうしてよ、カエルなんて。」

頑張り屋って…海列車乗ってる人達には迷惑してるのに。確かに乗ってるときにドスコイと張り手してたしな…振動凄いだろうな。

「そんで？おめェら一体どこへ行きてェんだい。ここから“海列車”で行くとすりゃあ、“ 春の女王の町”セント・ポプラ、“美食の町”プッチ、“カーニバルの町”サン・ファルド。どこも楽しいよ。政府関係者ならもう一本別口の特別便があるけろね。」

「えェ！！？じゃあ“美食の町”で！！！」

「違うでしょ、私達は船があるから列車には乗らないわ。記録(ログ)に従うだけ。」

やっぱりルフィは食に関係のありそうな町を選んだな。ナミに頭を叩かれてるし。余力があれば、その他の3つも行ってみたいな。

「へーー、どこ指してんの？」

「ここから北の方。」

「そうか、そりゃおめェら『ウォーターセブン』だね。さっきの“海列車”はその島の“ブルー駅(ステーション)”から来たんらよ。『水の都』っつーくらいでいい場所だわ。何よりアンタ、造船業でのし上がった都市だ。その技術は世界一ら！！！作る船は世界政府御用達ときたもんだ、すげェらろ。」

「へーー、って事はすげェ船大工もいるな！！」

「んががが！！いるなんてもんじゃないよ！！世界最高の船大工達の溜まり場だあそこは！！！」

水の都か……何か繁栄してそうな立派な名前してるね。船大工探してる今、凄くタイミングがいい。世界最高の船大工がいる島だなんて。

「ウソップ！」

「ああ！！」

「…よーし決めた！！！そこ行って必ず“船大工”を仲間にするぞ！！！」

船大工ね。これでメリー号を修理してくれればいいけど…幸い空島で取ってきた黄金が沢山あるから、お金には困らないとは思うんだけど。世界最高だと言われれば、お金もきっと高いんだろうな。