第48章 大将青キジ
『凄まじい〜〜〜〜!!!ここへきてなお!!!両選手のもの凄いパンチの応酬〜〜!!!』
「ルフィ…!!!ルフィ〜!!!やっちまえ〜〜〜!!!」
「倒せーー!!」
『止まらないっ!!止まらない!!ラッシュ!!!』
一見、ラッシュの早さは互角に見える。しかし、ルフィのパンチの方がフォクシーに当たっているのだ。フォクシーはやばいと思ったのだろうか、またノロノロビームを出そうとルフィに攻撃したが…
「何だ?」
「………動かない………!!」
どちらもお互いの拳を合わせたままピクリとも動かなくなってしまったのだ。いや、ルフィがその後直ぐに膝をついた。…ん?膝をついた?
『た!!……倒れたのは麦わら………!!いや!!!違う!!動いたのが…麦わら!!!これは一体どういう事だァ!!?』
そう、ノロノロビームをルフィに向かって撃ったはずが、フォクシー自身にかかっていたのだ。膝をついたルフィの手の中から何かが落ちた。
『“鏡”!!!麦わらの手からかの破片が…!!!』
「……ルフィ、もしかして気付いてたの…?」
最初から鏡なんて持ってなかったはず。船の中で対戦してる時に気づいたのか、もしくはフォクシーが親切に教えてくれたか。どちらにせよ、フォクシーが鈍くなっている今、最大のチャンスなのだ。ルフィはゴムの力と遠心力を使って思いっきりフォクシーの顔面にパンチした
「…………カウントダウン、した方がいいかな。」
ルフィはパンチをした後、スタスタとキツネの船首へと歩き出した。フォクシーの顔が徐々に凹んでいくのをみて、ニマニマとしてしまう。
「……あと8秒。」
「え?……………え!?」
『まさかこれは……!!』
「7…」
「なに?」
「…………6…」
私のカウントダウン発言に乗ってくれたのか何なのか、ゾロを筆頭にみんながカウントダウンをし始めた。最初はよく分かってなかったナミやウソップも理解したようで…