第47章 コンバット
『さてさて、一難逃れた麦わらのルフィをフォクシーピンバッジが不気味にいざなう!!船の中はオヤビンの庭!!誘いに乗るのか“麦わらのルフィ”!!』
「ルフィだめ!!!絶対ワナよ!!!色々仕掛けてあるに決まってるわ!!」
「だめだよナミ。ルフィがそんなこと考えてるはずない。」
『麦わらのルフィ、迷わず突入!!戦いの舞台は船内へ!!!実況の私も入るわけにいかない!!これこそが「コンバット」!!!決闘者達の一対一の!!孤高の勝負が始まった〜〜〜っ!!!』
そっか、船の中って実況も入れないのか…じゃあやっぱり何をしても許される状態じゃないか。さっきも言ったけど、ルフィは本当に騙しとかウソとかそういう類が苦手だから…
「立てーー!!立ち上がれルフィー!!!辛かったトレーニングを思い出せー!!!」
「何ごっこだよ。座れ、ジャマだ。」
立っても座ってても船の中は見えない。剣使われたら終わりだな…あとはまた大きな爆発とか起こったらあるいは…ノロノロビームってビームだよね。あれさえなければルフィが有利なんだけど。
「ノロノロビームって、跳ね返すことできないのかな。」
「…………え?」
「……そりゃ無理だぜなまえちゃん。相手はビームだ。」
「そうだぞ!!ビームは無敵なんだ!!」
サンジの言葉にウソップとチョッパーが賛同する。この男達のビームへの信頼は何だ。でも、相手が悪魔の実で得た能力ならば絶対に何か弱点があるはずだ。例えば、ルフィでいう刃物みたいな。
「……できるかもしれない。」
「本当に?」
「えぇ…物理的には無理だけど、鏡ならあるいは…」
「「鏡?」」
普通はビームは細い粒子の流れでできているものなので、物質を通すことができる。しかし、光を反射する鏡なら…もしかしたら跳ね返せるかもしれないとロビンが言った。
「鏡……ねぇ。ルフィは気づくかな…」
あの厄介なビームさえ防ぐ方法が分かれば、大分ルフィも戦いやすくなると思う。ただ、鏡をルフィが持っているわけもないのでちょっと難しい。