第47章 コンバット
『ピ…ピーナッツ戦法だ〜〜〜!!!』
「見損なったぞおめェら〜〜〜〜っ!!」
「このピーナッツ野郎〜!!」
『信じ難い!!!耳を疑う悪魔の提案、人に非ずその女!!その名も“外道”!!!航海士ナミ〜〜〜〜〜!!!』
フォクシー海賊団全員がナミにブーイングをし始めた。まずピーナッツ戦法ってなんすか。でもこれがルール違反ではないものの、ズルい手だってことぐらいは分かる。
『長いデービーバックファイトの歴史上、頭に浮かべても実行した者は一人もいない!!!みんなに問いたい!!不戦勝は勝利ですかァ!?』
「「「「「「「NO〜!!!」」」」」」」
『デービージョーンズに誓った「三回戦」はウソにしていいのですかァ!?』
「「「「「「「NO〜!!!」」」」」」」
不戦勝が駄目だったら、さっきの試合の武器も同じようなことになるんじゃないの?口揃えてみんなブーイングして、ナミは泣いてしまった。…絶体ウソ泣きだろうけど。
「てめェらコラ、ナミさんに向かって、」
「え〜〜〜〜ん、もーあいつらキライ。」
「ルール上問題なくても、また“海賊の美学”に反するみたいね。」
「そりゃ反するお前が悪ィよ。」
「おれはナミに賛成。」
「何だ!!なんか腹立つな。」
フォクシー海賊団はナミに向かって口揃えてピーナッツと連呼していた。ルフィのいうとおり、何となくムカついてくる。
「うるさいってのよあんた達!!!調子に乗ってんじゃないわよ。」
「「「「「「すみませんでした。」」」」」」
しかしナミの一喝で全員一気に静まり返った。やっぱりナミのさっきの涙は嘘泣きだった。しかし、ナミのこの怖さは仲間である私達だけしゃなくて外にも通用するんだね。
『さァさァしかし!!泣いても笑ってもこのゲームの行方の決定権は、勝ち組の船長モンキー・D・ルフィにあるよ。さァ誰を選ぶのかな〜!?』
そういえば、ナミの提案には私も賛成だった。でもよく考えてみると、チョッパーは速やかに取り戻せるけどいらないのついてくる。