第7章 一人目
「………七バカ、本当にそれ使えるの?」
「はっ!?」
「めっちゃ震えてるし……‥撃てるとはおもえないんだけどなぁ…ていたたたた!!痛い痛い!!」
こいつ、怪我してる右肩に銃を押し付けてきやがった。バッカじゃないの?バッカじゃないの?
「ルフィ…いいよ、気にしないで戦って…」
「あぁ…知ってるよ。」
「おいてめぇ!!動くなっつったろ!!撃つぞ!!」
「うっ……痛っ……」
肩を抑えて倒れる振りをふる。えっ、と驚いた七バカは一瞬の隙ができる。そこでルフィのゴムゴムが炸裂するだろうがら…後ろから起き上がったモーガンがルフィ目掛けて斧を振り下ろそうとしているのが見えた。
「ルフィ!!」
「ゴムゴムの…銃(ピストル)!!」
「親父、早くそいつを…ぶほっ!!!」
気にせずルフィはピストルを繰り出した。七バカは飛んでいく。後ろのモーガンは…
「ナイス、ゾロ。」
ゾロが刀で切ったようだ。なんというコンビネーション。やっぱりゾロが仲間に来てよかった。
「お安い御用だ。船長(キャプテン)」
磔場にはモーガンとその息子が転がっている。ルフィ達はとうとうぶっ飛ばしたのだ。
「まだおれ達を捕らえてぇ奴ぁ名乗りでろ!」
海軍達は顔を見合わせる。そして数秒…
うおおおおおおおあおお!!!
「やったぁーーーー!!!」
「解放された!!」
「モーガンの支配が終わったぁ!!」
「海軍バンザーイ!!」
盛大なる歓声。仕留めるどころかこちらを捕えようとする人はいず、一人残らずモーガンが倒れたことに喜んだ。
「なんだ。大佐やられて喜んでやんの。」
「……みんな、モーガンが恐かっただけなんだね。」
それと同時に倒れたものもいる。ゾロだ。ビックリして声をかけるが原因はすぐわかった。