第45章 ドーナツレース

「コース指示よ！！」

「『右へ』。」

「よーし♪次は右ね！！……ってひっかかるかァ！！！」

ノリツッコミをして看板を殴り割ったナミ。それを見てショックを受けるフォクシー。引っかからないのは何よりだけど、わざわざ割る必要はあったか？

「何と！！！破れた！！！オヤビンの十八番『ウソ指示大作戦』！！これは手強い！！！この世の全てを信用しない女なのか！？」

「うるさいわねアンタ！！！」

「口も悪い！！そしてレースは続くよ、いまだ前を行くのはタルタイガー！！空高く打ち上がる“ロング打ち寄せ波”をクリアして三度襲うオヤビンの魔の手！！」

敵に口悪いって言われてるぞナミ。そして3度目のフォクシーの邪魔。何と貧乏なお婆さんを演じて倒れてる。これ、助けを借りようとしてるのかな……バカじゃないの？もちろんナミ達は素通りして行く。

「完全に無視！！！血も涙もない女！！航海士ナミ！！！」

「あんたうっさいのよ！！ひっかかるかァ！！」

「口も悪い！！」

そして作戦失敗と分かれば次のお邪魔へ。次はニセゴールを作っていた。あ、これは私だったらもしかしたら騙せたかもしれない。でもよく考えたら違うって分かるんだけどね。

「見ろ！！！ゴールだ！！！」

「勝敗まであとわずか！！追い上げてきたキューティワゴン！！第一回戦ドーナツレース！！勝つのはどっちだーーー！！？」

「だからやめろっつってんのよ！！！うっとおしいっ！！！」

「見破られた！！『ウソゴール大作戦』までもが！！！手強い！！手強いすぎる！！」

さすがナミ。偽ゴールも拳で破壊。そんなイライラすることかな…それよりも仕掛けるお邪魔が最初の以外全部子供騙しみたいなのがウケる。

「ここで彼女に問いたい！！“信じる心”って…何ですか？」

「知るか！！！」

「そして同時にここで悲劇！！！ポルチェちゃんチーム、ニセゴールで止まってしまった。純粋な気持ちがまぶしい！！でも違うよ、気づいてポルチェちゃーん！！」

え、嘘でしょ。ポルチェちゃん達あんなのに引っかかってんの？純粋というか、バカというか。冷静に考えれば分かるものの。