• テキストサイズ

異世界人の冒険

第45章 ドーナツレース


「ああ〜〜〜〜っ!!あああ〜っ!!!!前方に見えるのはコースの難関!!“ロングサンゴ礁”地帯。更に奥には“ロング岬(ケープ)”、そこに渦巻く“ロング渦(リング)”が待ち受けてるよ。両組(チーム)どう切り抜けるのか!!」

ああ、やっぱりこういうときに映像って必要だよね。とりあえず何か難しそうってことしか伝わらない。そういえば、こういうコースってどうやって作ってんだろうね。

「あ〜!!あれは〜〜〜〜〜〜〜!!?島の方に人影!!!“四足ダッシュ”の奇人ハンバーグにまたがって!!さっそうと登場したのは!!そう、お邪魔の天才!!!正当なんて許さない、悪名高き我らのオヤビン!!!“銀ギツネ”の〜〜〜!!フォクシ〜〜〜〜
!!!今日ォ〜も悪い顔してる。悪い事を思いついた顔だ!!」

ハンバーグって確か、落ち込んでるフォクシーをひたすらに笑ってた大っきい人だよね。人じゃないのかもしれないけど。そっか、フォクシーが率先してお邪魔をしてるってわけか。

「さァレースは熱をおびてきた!!コースを遮る『ロングサンゴ礁』にさしかかったよ!!必死に追うのは麦わらの一味タルタイガー!!そしてそして!!忘れちゃならない、陸から妨害のスキを伺ってるのは我らがオヤビン“銀ギツネのフォクシー”!!一体何をしでかしてくれるのかな〜〜!!?これは楽しみド〜〜ナツレース!!」

「やっちまえオヤビーーん!!」

「ヒャッホー、もう時間の問題だぜ〜〜〜!!」

これはやばい。また妨害されちゃ、たまったもんじゃないだろう。私達が守るって言ったからには助けに行かなければ!

「ルフィ、みんな!!行く………はぁ?」

勢いよく立ち上がってルフィ達にも手伝ってもらおうと思ったんだが……ルフィは食べ物に、サンジは女に、チョッパーはお菓子に、ゾロは酒に釣られてナミ達の加勢に行かせないようにしていた。

「お嬢ちゃん、こんなのはいかが?」

「いまそれどころじゃ……えっ、あ…」

肩を叩かれて振り向きざまにそう言ったが…目の前に綺麗な宝石が散りばめられたネックレスがあったので口を閉じてしまった。ヤバイ、気になるけど…あいつらみたいに無様になりたくないんだ!

「あとでみせてください!!」

頑張ってネックレスから目を背けて氷で空を滑る。沿岸沿いに走っていったら、いずれ見つかるだろう。まだ半分くらいしか進んでないと思うし…
/ 1013ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp