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異世界人の冒険

第45章 ドーナツレース


ウソップの火炎星も効かない魚人族のカポーティに、ロビンのハナハナの能力で対抗。さすがの魚人さんでも、ロビンの遠距離攻撃は太刀打ち出来ず攻撃を受ける。

「よっしゃ行けー、おめェら!!」

「がんばれよーっ!!!」

こっちのフォクシー海賊団妨害部隊はあらかたやっつけた。後は怖がって遠巻きに見てる人達だけだ。1周回るから、ここに戻ってくるまでは応援だけだな……

「さァさァ!!序盤から外部の選手も大暴れ!!波乱の幕開けド〜〜ナツレース!!先を行くのはかわいいキューティワゴン号!!それを追うタルタイガー号。まだまだレースは始まったばかりだよーっ!!」

ここに来て司会のイトミミズさんをこんなに有難く思ったことはない。でも、やっぱり声だけじゃ分からないところもある。何かあれば駆けつけられるように準備運動でもしてようかな。

「何という事か!?何が起きたのか!?ドーナツレース無敵のキューティワゴン、一時抜かれてしまった。どうやらタルタイガー号、一発加速の秘密兵器を持ってる模様。面白くなってきたねェ、頑張れ我らのポルチェちゃーーん!!」

海岸からちょっと離れたところでスピーカーのように音を出してる電伝虫がいた。一瞬だけど抜いたのか。さすがだ、何を使ったんだろう……フォクシー海賊団の中に混じって座って聞くことにした。

「おう譲ちゃん、おめェらの仲間やるじゃねェか。一瞬だけど、抜いたらしいぜ!!」

「ありがとう、でも勝つのは私達だよ。」

「わっはっはっは!!!勝てるといいなァ、なんてったってうちのアイドルポルチェちゃんは完全無敗だからな!!」

絶対にポルチェちゃんだけじゃないでしょ、完全無敗なのは。海で会った海賊団はやっぱりこいつらに負けた海賊だったってナミから聞いてるし。毎回こうだったら勝ち方とか慣れてそうだし。

「………映像とかあったらいいのに…」

「……確かに!!」

「今度映像電伝虫を狙おうぜ!!」

映像電伝虫ね。あくまで自分達で調達しないことが、自信を物語ってる。自分達は出ないからこんなことが言えるんだよって言いたいけど、今回私も出ないから説得力がないためやめる。
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