第6章 海賊狩りのゾロ
「もう海軍は私達の敵に回ってる!お願い、この縄を解いたらルフィを助けてあげて…私は仲間になれとは言わないけど…ルフィが強いっていうのは本当なんだよ!二人が手を組めば、きっとこの町から逃げ出せる!一緒に逃げよう!」
「そこまでだ!!モーガン大佐への反逆につき、お前達二人を今、この場で処刑する!!」
「あ…!!」
いつの間にか囲まれていたみたいだ。きっともう一発でも食らったら、私は死んじゃうだろう。私だけじゃなくて、縛られてるゾロも死んでしまう。どうしたら……ルフィ、早く戻ってきてよう。
「基地を取り込め!!あの麦わら小僧は絶対逃がすんじゃねぇぞ!!…面白ぇことやってくれるじゃねぇか…てめぇら3人でクーデターでも起こそうってのか?ロロノア・ゾロ…てめぇの評判は聞いていたがこの俺を甘く見るなよ。貴様の強さなど俺の権力の前にはカス同然だ…!!構えろ!!!」
海軍の人達が私達に銃口を向ける。やば、どうすればいいの?石を見ても光るどころかびくともしないし、私が動いたら…
「射殺しろ!!!!」
あ、嘘。うそうそ、ここで死んじゃうの!?ワンピースの世界で死ぬとか本当に笑えない。もう無理だ……
「助けてルフィ〜〜〜っ!!!」
「任せろ!!」
「え。」
ドドドドドド!!!
一瞬で私達の盾になったルフィ。どっから出てきた?なんか上から飛んできたよね??とりあえず死なずに助かった、よかったぁ…
「お前っ!!!」
ゾロがびっくりしてる。…あ、そっか、ゾロはルフィの能力知らないから、普通に撃たれたって思っちゃってるのか。
「効かーん!!!!」
「うおおおおおお!!!」
ゴムの弾力で銃弾を海軍の方に跳ね返したルフィ。海軍の人は驚いて退避する。
「んなっはっはっはっはっ!!」
「てめぇ…!!1体何者なんだ!!」
「おれは、海賊王になる男だ!!」
なんの躊躇いもなくそう言うルフィ。カッコイイなぁ…助けに来てくれるなんてヒーローかな、ルフィは。
「ありがとう、ルフィ。」
「おう!…お前肩大丈夫か?」
「…正直言うと大丈夫…じゃないすごく痛い。」
「そうか、安静にしてろよ!!あ、そうだった」
視線を私からゾロに変えると、後ろに背負ってた刀を取り外した。