第42章 万雷‐ママラガン‐
「とにかく2人共船へ………って待って!!!どこ行くのーーっ!!!」
「ああっ!!ナミさんそっちは森の中!!!ナミさーん!!!」
私達の待っての声は届かず、2人してウェイバーに乗り森の中へ消えていってしまった。しかも最悪なことにウェイバーの方向へ水を飲んでたウワバミも消えていった。
「……………ど……ど、どうしましょう。森へ入ってってしまった………」
「…………と、とりあえず…目的の海岸へ向かおう。」
しばらく放心していたが、ナミ達が戻ってくる気配がないので完全に森の中へ入っていったんだろう。ウェイバーでっていうのがまた凄いけど、森の中にはミルキーロードがあるからなんとか逃げてくれ……
「集合してるという場所は何処ですか?」
「あぁ、えっと。ここ、島の北東。探索チームが黄金を持ってきたらこの海岸で落ち合うことになってる。」
「じゃ、そこに全員揃い次第出発ですね!」
「……そうだね、」
こんな状況だということにも関わらず、コニスは前向きな発言をする。元々ウソップ程ではないけど、ネガティブで通ってきてるためそのポジティブさが少し羨ましかったりする。
「………私が舵とる。パガヤさん、マストお願いできますか?」
「はい、分かりました!」
正直言って操舵手とかじゃないから上手く船を動かせるか不安なところだが…幸いエンジニアのパガヤさんがいるので船は動かすことができた。
「よし………ここであってるはず。ありがとうございます、パガヤさん。」
「いえいえ、お役に立ててよかった。」
「………でも、困ったな…他のみんなが帰ってきても、ナミがいないんじゃ……」
約束の海岸へ着いたとして、ナミが単独で森の中へ入っていったから出航はできない。入ったことを潔く認めて探索チームが向かったお宝の場所まで行って合流しててくれないかな…