第40章 玉の試練
「そうだ!!しまった!!ロープはベルトに固定してあるので、おれはロープから降りられないっ!!!」
そうしてウソップは振り子の原理で船から遠ざかっていった。戻ってきた木の枝にしがみつこうとするも届かなかったらしく、また戻ってきた。
「あっはははは!!」
こんな時だというのにウソップのバカさ加減にツボった。ウソップは本当に真剣に考えて作ったものなんだろうけど、失敗の仕方が間抜けすぎてとても面白い。敵がいるっていうのに、ルフィとウソップは二人してターザンのようになってる。それを見てサンジの堪忍袋の緒が切れたらしく、ゴンゴン、といい音をさせて2人を蹴った。
「いいな!!今の事は忘れてやるから、おれの言う事を聞け。」
「アイ!!すいばせん!!」
「すいばへんでしたっ!!」
そうこうしてるうちに、私は無事カラス丸に辿り着くことができた。船に乗り込んでブレーキを止める。よし、後は3人にサトリを倒してもらうだけだ。
「サンジ!!船、止められた………よ、」
「「サンジ!!!」」
ルフィ達の方に向かって言ったが、サンジが倒れていた。いつの間にかサトリがルフィ達のところに現れていた。サトリの奇妙な技は、今度は顔じゃなくて心臓だった。
「生は苦しみ……さて…あと3人。」
「2人とも逃げて!!!」
ビクともしなくなったサンジを置いて今度はルフィに攻撃を仕掛けたサトリ。ルフィも攻撃仕掛けようとするが、攻撃を読まれて難なく避けられる。そしてルフィもまた飛ばされてしまった。
「ウソップ!!早く逃げ……」
「うあっ!!!」
ルフィがやられて敵から距離を保とうと離れたウソップだったが、サトリの攻撃で地面に打ち付けられた。ヤバイヤバイヤバイ、これは絶対絶命…
「さァ、お前もだ。」
「…うわっ!!」
いつの間にかそばにいたサトリにビビってしゃがむ。それが良かったみたいで、一回サトリのインパクトを避けることができたみたいだ。ただ、その後に玉をいっぱい投げられた。船から離れたらまた見失っちゃう気がするので、爆発しないことを願って水を放つ。
ボカァン!!!
結果、大爆発。5個の玉が爆発だったみたいで、爆風で結局飛ばされてしまった。肌がビリビリするが、地面に打ち付けられるのだけは嫌なので水をだして着地をする。