第39章 神の島
「そん時か、髪の毛が焦げたのは。」
「あ、そうそう、助けようとして焦げたの。」
まぁ結局助けられなかったんだけどね、と笑ってみせるとルフィが真顔になった。それでもすげぇよ、と褒めてくれたウソップに感謝をする。そうこうと話してる内に森の入り口へと入っていった。ランプや嫌な雰囲気を放ったヴァースなどがある。
「入り口だ……!!!」
「さァ引き返すなら今の内だぞ。覚悟はできたか?ウソップ。」
「え!!じゃあできれば帰らせて貰…」
「行くぞ!!!」
「聞く気ねェんじゃねェか!!!」
入り口に灯ってる火が全ての雰囲気を不気味なものにしている。普通に船に座ってた私だが、なんとなく船の真ん中で縮み込むように座り直す。どっかから何が来ても守れるように慎重に慎重に……
「はっ!?」
「ひっ!!」
ウソップも私と同じくとても緊張しているようで、音に敏感になっている。木の音にびっくりして叫んだようだが、私もウソップの声でびっくりする。
ギャアギャアッ!!!
「わ!!!な、なんかいるぞ!!!」
「っ、ふぅう〜…ヤバイ、怖い。」
「そりゃおめー森だもんよ…」
「いややっぱり待てお前ら、周りを見ろよ。コレ船の残骸じゃねェか!!?」
「そりゃ森だもんよ。」
「関係あるかァ!!!」
絶対関係ない。だって森は普通は船の残骸なんてない。これはここに来るまで、もしくはこの先で船が沈むようなことが起きたって言ってるもんだ。
ガサ…
「あっ…まただ!!!」
「だから、色々いるよ森なん…」
「違う!!!あァ…アクセル全開!!!」
「何!?どうしたの!!?」
「「「うぎゃああっ!!!!」」」
また何か感じ取ったウソップにルフィが大丈夫だと楽観的に答えるが、違うようだ。私も嫌な予感を感じ取った。風を切るように船が浮いて避けた物は…刃物。切れ味は抜群と見える。