第33章 ジャヤへ
「…………なんだろう…」
じっ、と見てるとその影はどんどん近づいてきてあっという間に私達の船より遥かに大きいものが下にいるってことが分かった。
ザバァ…
静かに上がってきたのは、とても大きい海王類で。その大きさに私達はビビるしかない。いや、海王類といっても見た目亀なんだけど、大きさの限度があるよね。
「「「「「園長(ボス)〜!!!園長(ボス)〜〜!!!」」」」」
「なにコレ〜〜〜〜!!?コレなに??なに大陸!!?」
「知らねェ!!!知らねェ!!!おれには何も見えねェ!!!なんも見てねェ!!!これは夢なんだ!!!」
「夢!!?ホント!?」
「「「あーー、夢でよかった♡」」」
「……………現実逃避…」
慌てたかと思えばウソップの夢発言に便乗して現実逃避をし始めたビビり3人。いや、私もビビりだけどね?だってよく見るとこのカメの口から給気ホースが伸びてるんだもん…ってことは、3人はあの海王類の口の中ってことじゃん?
「……あら、あのコ達全員、船ごと食べられちゃった?」
「みなまで言うなァ〜〜っ!!!!」
えーー、私も分かってたけど、分かってたけど…3人の様子を見て黙ってたのに。ちょっとは空気読もうよロビン!
「給気ホースが口の中へ続いてるから決定的ね。」
「や〜〜〜〜〜め〜〜〜〜〜ろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「うわあああ!!!ルフィ達はやっぱり食われたんだ〜〜〜〜〜〜!!!」
「だいたいお前だぞ!!!こんな“偉大なる航路(グランドライン)”の海底へあいつら行かせたのは!!!根拠もねェのに大丈夫なんて言うからあいつらは…!!」
「ちょっと!!責任の擦り付けはやめようよ!!」
確かに最初に言ったのはナミだ。だけど私達はその提案に納得してルフィ達を摘出し見送った。だから結果的にはナミだけじゃなくて私達も同犯だというのに…誰が悪いかなんていうよりルフィ達を助け出す方法を探さないと!!