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異世界人の冒険

第31章 またね


落ち込んでいたと思っていたナミは、お金のことばかり考えていて案外ケロッとしていた。ルフィ、ゾロ、ウソップの総突っ込みを受けてもナミはどこ吹く風。しんみりしていた雰囲気はどこへやら、いつもの騒がしいみんなに一瞬で戻った。

「……………あははっ。」

こんな状況でも笑えて、楽しいって思えるのは多分麦わらの一味だから、このメンバーだからこそなせるものなんだろう。そう思うと嬉しくて、自分がそこにいるのが誇らしく思えてくる。…ビビ、そんな麦わらの一味に入らないなんて、一生後悔するぞ。なんて空に思って、落ちたウソップを回収すべく来た道を戻る私であった。




「ん待っっっっっっっってたわよアンタ達っ!!!おシサシブリねいっ!!!!」

メリー号が見えてきたと同時に見張り台でポーズを決めているオカマも目に入ってきた。みんなは無視を決め込んで、ここまで送ってくれたカルガモ部隊にお礼と別れを言った。

「よーーし、荷物下ろせ。ありがとな、お前ら。」

「お前達ともここでお別れだ……」

「気ィつけて帰れよ。」

「王とかちくわのおっさん達によろしくなァ!!!元気でなァ〜!!!」

「「「「「「クエ〜〜〜〜〜〜ッ」」」」」」

カルガモ部隊には色々と助けてもらっちゃったな〜。アルバーナへ向かうとき、君達がいたおかげで早く着けたし、カモフラージュ作戦も思いついたし、帰りだって快適に行動することができた。思いっきり手を振って姿が見えなくなるまで見送る。

「また…!!……また!!いつの日か必ず会おうなァ〜〜!!!って、ちょっと待てやァ!!!」

「何だよ。」

「何だよじゃナ〜〜〜〜〜イわよーーーう!!!そーゆー態度ってヨクないんジャナ〜〜イ!!?ダチに対して!!」

まだお友達とか言うのか。まぁねぇ…最初に会ったときは、確かに友好関係を大切にしそうな印象は受けたけども。あんなことあったあとじゃ…気持ちよくお友達って言えないよね。

「ダチって何だよ。お前敵だったんじゃねェか、騙しやがって。」

「ダマしてないわよーーう!!あちしも知らなかったのよーう!!!でもまァ…もういいジャナイそんな事。B・W社は滅んだの。あちし達はもう敵同士なんかじゃない…」
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