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異世界人の冒険

第30章 タイムリミット


「…………お父様。」

「……え?」

「お父様、いえ、パパを探して!!B・Wに捕らえられていて、居場所が分からないの!!」

ビビのお父さん。コブラさんは確か、この全面衝突が起こる前にMr.4とミス・メリークリスマスによってさらわれてたんだよね。でも、この2人は今チョッパーと戦ってるはず。じゃあコブラさんはどこかに放置されてるのかな…

「………分かった、宛がある!!探してくるね。」

「ごめんなさい…手を煩わせてしまって。」

「はぁ?」

柄にもなくちょっとイラっ、としたのはこの言葉使いで分かるだろう。ここは謝るような場面ではないし、頼みでもないでしょ。ビビはそんな私の態度に少しだけビクッ、としてこう言った。

「……あ、えっと………ありがとう?」

「……ふふ、うん!!どういたしまして。こっちも指示を出してくれてありがとう。…じゃ、また後で!!」

「……気をつけて!!」

「そっちもね!!」

いやぁ、物分りが良くなったなビビも。私が何を言いたいのかすぐ察することができるんだもん。これも航海を共にしてるからかな。ビビは短い間だけど、人を観察する能力には長けてると思うんだ…って、そんなことはどうでもよくて。とりあえず、宛があるというのはMr.4のペアにコブラさんを何処に隠したのか聞くことである。だから、チョッパーのいる南門のところへ今から向かおうと思う。私の足だとスピードがないから、水の力を使って滑っていこうと思う。自分の足の前に水を噴射させて、水の流れに身を任せて滑る。下手に走るよりもだいぶ早いだろう。

「………………ん!?待って……」

しばらく滑って南門を超え、反乱軍のほとんどがアルバーナへ足を踏み入れてるため砂漠はある程度人がいなかった。そのため結構視野が広い私は、アルバーナの隣の大きい岩にクロコダイルを発見した。…あれ?だってクロコダイルはルフィと戦ってて…こんな早くアルバーナへ到着するなんて。てことは、ルフィは逃しちゃったのかな?まぁ相手は砂だもんな…
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