第4章 山火事
「“ゴムゴムの〜〜〜〜”“銃(ピストル)”!!!」
「だからおめぇは何がしてぇんだよ!!」
「どへ!!」
今日はダダンさんのお許しがあり、3人の腕試しに付き合っている。実は私、森に入るのは初めてで、ちょっとした冒険気分を味わっている。ルフィはゴムゴムの実の能力強化を図るためにエースとサボの練習に入れてもらっていたようだ。技名も聞いたことがある名で、これが大きくなったら協力な一撃になるんだなぁ、と思うと今が凄く貴重になってくる。
「一本だ。エースの勝ち!」
「お前その能力意味あんのか?」
「くっそー、うまくいかねぇ。おれの考える通りになればお前らなんかケチョンケチョンケチョンケチョンだからな!!もっかいだ!」
「ダメだ。1人1日100戦まで。また明日な。」
「ルフィは今日もおれとエースに50敗ずつ。おれとエースは24対26。くっそ〜」
「お前らおれが10歳になったらブッ倒してやるからな!!」
「そん時ゃおれ達13だ。」
私に言わせれば100戦なんてありえない。てか、そんなに出来る体力がない。
「…ルフィ、1回私とも勝負してみる?」
なんとなしに告げた一言だった。ただ私はルフィがずっと負け続けて可哀想だと思って、私なら勝てるだろうから勝利を味あわせてやろうという魂胆だった、のに。
「「「ええ!!?」」」
3人に一斉に驚かれた。そんなに意外かこの野郎。ちょっと不満な声が出てしまったのはしょうがないと思う。
「……なに?」
「いや、だってなまえは……女だから。」
「そうだぞ!!さすがにおれだってなまえには勝てる!!」
「……ふ〜ん、じゃあルフィ、私に負けたらすっごく弱いってことになるよね。1回だけ、やってみる気ない?」
「えぇ…だってよぉ…」
「ルフィは私に負けるのが怖いんだ?へ〜、シャンクスに呆れられちゃうよ?」
「むっ!!そんなことねぇぞ!!おれは強いんだ!!よし、やろうなまえ!」
クスクスと笑ってしまう。なんて単純なんだ、扱い安くて楽だわ。エースとサボも私の魂胆は見えていたみたいで、やれやれみたいな顔をしてたし。