第25章 仲間の印
「じゃあ最後。私はなまえ。この船の、まぁ…一応副船長です。」
「「「「「ええええええええ!!?」」」」」
えっ、何何。ルフィとチョッパー以外悲鳴に近い声をあげた。
「…………あれ、言ってなかったっけ?」
「いや聞いてねぇよ!!」
「初耳よ!!」
あらら…そっか、みんなに言ってなかったっけ。私は最初ルフィに誘われたときに副船長っていう地位をもらったから、てっきりそうなのかと思ってたけど。…あれ、もしかして違った?
「ルフィ…合ってるよね?」
「おう、なまえはこの船の副船長だ!!」
「………よかった。てことで、よろしくねチョッパー。」
合ってた合ってた。みんなはまだ納得してないような顔をしてたけど、知らない。ルフィよりしっかりしてる自信はあるし、人望はないけど常識はあるはずだ。
「いやいやもうほんと、なんも知らねぇからおれはっ」
しばらくしてから肉泥棒が出た。まぁ犯人は言わずもがな。
「オイ、何目ぇそらしてんだ、ちゃんとおれの目を見ろ。じゃあ聞くがな。しっかりアラバスタまで持つ様におれがちゃんと配分しといた9人分の食料が夜中のうちになぜ消えるんだ?ムダな抵抗はよせ、てめぇはポーカーに向かねぇ人間なのさ。」
顔を近づけられ、ルフィは必死にバレないように目をそらす。昔からのクセが出てるねルフィ。何か隠し事があったとき、ルフィは口笛を吹きながら目をそらすクセがあるから。
「おい、口の周りに何かついてんぞ。」
「しまった!!!食べ残し!?」
「おめぇじゃねぇかぁ!!!」
サンジの方が一枚上手だったな。流れる用に容疑を認めてしまうルフィはまだ正直で可愛いところ。船の端っこで釣りをしてる3人は、ばれないとでも思ってるのだろうか…告げ口してやろ。私のお菓子までとってからに。
「ああ、ナミさん見ただろあんにゃろひどいんだ〜〜〜!!鍵付き冷蔵庫買ってくれよォ♡」
「そうね、考えとくわ。命にかかわるから…」
「サ〜ンジ!あいつらも共犯。」
「よし、おろしてこよう。」
はい、3人ともサンジの特性蹴りを受けて沈みました。どうすんのよ、食料なくてさ。
「英雄(ヒーロー)?クロコダイルはアラバスタの英雄(ヒーロー)なの!?」
サンジの回し蹴りを見てたら話に入りそびれた。サンジが座ってる樽の横にもたれ聞く姿勢をとる。