第21章 奇跡
…と、思ったんだけど…
「人も殺せねぇような戦い方をしてるようじゃおれ達には勝てねぇよ。」
「「なまえ/さん!!!」」
目の前に銃を突きつけられて私の動きは止まる。しまった…そうだよね、1人の動きを止めようとすれば、もう1人がその私の隙を狙ってくる。暗殺になれてるこいつらはこんなのは得意だろう…なんで気づかなかったんだ。
「しまっ…」
ドン!!!ズァッ!!!
「ぐあっ!!!」
頭にとても強い衝撃を食らったあと、同じタイミングでMr.5のうめき声も聞こえた。地面に倒れてた薄れゆく意識の中見ると…そいつのお腹に凹んだ跡ができていた。私の周りには水の残像。多分、撃たれた瞬間防衛本能で水を発動させてしまったんだな…致命傷、与えられてればいいなぁ、なんて…
「………ん、うん…?」
「なまえ!!目を覚したのね!」
「………んにゃ?何……………これ!!?」
目を覚まして周りを見てみると、なんか近くでカボチャが回っていた!!そして、霧がまっていて…体から動かなくて…
「…え、とりあえず何か指示頂戴…」
とりあえず混乱している頭をもとに戻すには、何か行動をしないとダメだと判断した私は…目があったゾロに指示を仰ぐ。
「………おめぇまだ動けるか?」
「……うん?うん………ふんっ!!」
バキバキメリィッ!!
なんかわかんなかったけど、変なので固定されている足以外はなんとか動けた。動けたと言っても立てないから匍匐前進的なものになるけど
「なまえ!!お願い!!このキャンドル壊して!!」
「キャンドル?…なのかこれ、分かった!!」
「待ってナミさん!!まずは霧にかからないところへ移動して貰わないと!!」
「そうだった!!そこから離れてから壊して!!」
「ん、分かった!!」
ズリズリと手の力だけでろうそく的なものから離れる。状況がなんとなく読めてきた。ろうそくが全身について固まる前に壊さないと死んじゃうんだろう。そういう私も足以外…腰や手にろうそくがついていて、動くたびにギシギシいう。
「移動したよ!!今から壊すから待っててナミ達!!…………ナミ?」
……返事がない、これはもう固まってしまったとか?考えてても仕方ない、とりあえずセットを壊さないと!!